発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006105422
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M1肺癌切除例の治療成績を検討した.対象は,1953年7月から2002年12月までに施行した肺癌手術3680例中のM1肺癌切除症例24例(0.7%)であった.1)組織型は腺癌16例,扁平上皮癌4例,大細胞癌4例,リンパ節転移はN2 12例,N1 4例,N0 8例,転移先臓器は他肺葉14例,脳7例,副腎2例,骨2例,肝1例であった.2)治療は,全例で原発病巣には肺葉切除または肺摘除術+第2群までのリンパ節郭清を行った.転移病巣には原発病巣の術前術後に外科療法・放射線治療・化学療法を単独あるいは併用療法を17例(71%)に施行した.3)予後は生存9例,死亡15例で,N2の12例は全例死亡であった.4)全体の3年生存率は40.4%,5年生存率は34.6%であった.転移臓器別では,脳転移の3年生存率28.6%に比し肺転移の3年生存率56.2%,5年生存率46.9%と良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006