発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175811
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心筋梗塞後心室中隔穿孔(VSP)の手術成績を検討した.対象は急性心筋梗塞(AMI)後VSP例16例で,infarct exclusion施行10例(男性6例,女性4例・平均66.4歳:A群)とtrans right ventricular(RV) approach施行6例(男性1例,女性5例・平均73.8歳:B群)に分けて比較した.その結果,1)術前因子では,B群で高齢者が多く,Qp/QsはA群で高い傾向であったが,他の項目では有意差はなかった.2)AMI発症から手術までの期間はA群では48時間以内が,B群では3日以降が多く,VSP発症から手術までの期間は両群とも48時間以内がほとんどであった.3)術中因子では,体外循環時間(ECC)はB群で短い傾向であったが,他の項目では有意差はなかった.手術成績は病院死までとし,A群では5例(右心不全から人工心肺離脱困難の1例,左心不全から多臓器不全(MOF)4例),B群では4例(術中出血1例,左室自由壁破裂2例,左心不全からMOF1例)であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005