特集 エピゲノム制御の最新分子メカニズム
ゲノムインプリンティングとエピゲノム制御
大石 裕晃
1
,
佐々木 裕之
1九州大学生体防御医学研究所 エピゲノム制御学分野
キーワード:
対立遺伝子
,
多重遺伝子族
,
配偶子形成
,
DNAメチル化
,
遺伝子刷り込み
,
発生遺伝子発現調節
,
DNA配列分析
,
ノックアウトマウス
,
胚発生
,
エピゲノミクス
Keyword:
Alleles
,
Multigene Family
,
Gametogenesis
,
Sequence Analysis, DNA
,
Mice, Knockout
,
DNA Methylation
,
Genomic Imprinting
,
Gene Expression Regulation, Developmental
,
Embryonic Development
,
Epigenomics
pp.852-856
発行日 2015年8月22日
Published Date 2015/8/22
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ゲノムインプリンティングは,配偶子におけるエピジェネティックな修飾の違いによって規定される父由来・母由来アリルに特異的な遺伝子発現制御現象を指す.この現象は,多くの研究者によってエピジェネティクスを理解するソリッドなモデルとして精力的に研究が行われてきた.遺伝子ノックアウトマウスや次世代シークエンサーを用いた解析によってインプリンティングとエピゲノム制御の関係の詳細が明らかになりつつある.インプリンティングの分子機構の解明は,再生医療・生殖医療・がん・生物学など様々な研究分野へも影響を与えている.
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