特集 エピゲノム制御の最新分子メカニズム
哺乳動物におけるpiRNA経路を介した人為的エピゲノム制御
宮川 さとみ
1
1大阪大学 大学院医学系研究科幹細胞病理学
キーワード:
Antisense RNA
,
シグナルトランスダクション
,
精子形成
,
生殖細胞
,
トランスジェニックマウス
,
DNAメチル化
,
Retroelements
,
遺伝子サイレンシング
,
siRNA
,
エピゲノミクス
,
DNMT3L Protein
,
Enhanced Green Fluorescent Protein
Keyword:
Germ Cells
,
Mice, Transgenic
,
Spermatogenesis
,
Signal Transduction
,
RNA, Antisense
,
Retroelements
,
DNA Methylation
,
Gene Silencing
,
RNA, Small Interfering
,
Epigenomics
,
Enhanced Green Fluorescent Protein
pp.857-861
発行日 2015年8月22日
Published Date 2015/8/22
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piRNAは主に生殖細胞に存在する 25〜 31nt の small RNAである.筆者らは,外来遺伝子の EGFPに対し,マウス胎仔期精巣において EGFPのアンチセンス鎖を発現するトランスジェニックマウスを作製し, piRNA依存的に DNAメチル化を誘導し, EGFPの発現を抑制することに成功した.また,このアンチセンス RNAを用いたpiRNA依存的な遺伝子発現抑制システムは,内在性遺伝子へも適用可能であることから,新たなエピゲノム制御法として期待される.
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