特集 受精メカニズム新論争〜ドグマの再構築〜
受精後のエピジェネティック制御
中村 肇伸
1
1長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部
キーワード:
Histones
,
核酸反復配列
,
受精
,
精子
,
受精卵
,
DNAメチル化
,
遺伝子刷り込み
,
5-Methylcytosine
,
エピジェネティックプロセス
,
核の再プログラミング
,
DPPA3 Protein
,
脱メチル化
Keyword:
Demethylation
,
Fertilization
,
Histones
,
Spermatozoa
,
Repetitive Sequences, Nucleic Acid
,
Zygote
,
DNA Methylation
,
Genomic Imprinting
,
Epigenesis, Genetic
,
5-Methylcytosine
,
Cellular Reprogramming
,
DPPA3 Protein, Human
pp.409-413
発行日 2014年3月22日
Published Date 2014/3/22
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精子と卵子は遺伝情報を次世代に継承するために特殊化した分化細胞であるが,受精を経て体を構成するすべての細胞に分化することができる“全能性”と呼ばれる能力を再び獲得する.この過程では,DNAやヒストンの化学修飾がダイナミックに変化することにより,精子と卵子がその形成過程で獲得したエピジェネティックな情報が消去され,初期胚型のエピジェネティックな情報へと大規模に再編される.本稿では,マウス受精卵におけるエピジェネティックリプログラミングとその制御機構について最近の知見を交えて概説する.
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