特集 パラダイムシフトする翻訳制御研究
mRNA 3'UTR結合タンパク質による翻訳制御
山下 暁朗
1
,
竹内 理
1横浜市立大学 医学部
キーワード:
Poly A
,
RNA Caps
,
mRNA
,
遺伝子発現調節
,
ショウジョウバエ属
,
タンパク質生合成
,
RNA-Binding Proteins
,
3'非翻訳領域
,
Eukaryotic Initiation Factor-4E
,
Eukaryotic Initiation Factor-4G
,
真核生物リボソーム大サブユニット
,
シスエレメント
Keyword:
Drosophila
,
Gene Expression Regulation
,
Poly A
,
RNA Caps
,
RNA, Messenger
,
Protein Biosynthesis
,
RNA-Binding Proteins
,
3' Untranslated Regions
,
Eukaryotic Initiation Factor-4E
,
Eukaryotic Initiation Factor-4G
,
Ribosome Subunits, Large, Eukaryotic
pp.762-766
発行日 2015年7月22日
Published Date 2015/7/22
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翻訳は様々なmRNA結合タンパク質により制御されているが,mRNAの5'非翻訳領域(UTR)のみではなく,3'UTRにもシスエレメントが存在し,翻訳制御の起点となっている.これまでにも3'UTRに結合する多くのタンパク質が報告され,mRNAのキャップ構造,eIF4E-eIF4G複合体,リボソーム,poly(A)鎖などを標的として開始,伸長などの翻訳のステップを制御している.一方,翻訳がmRNA量の調節にも関わることも知られている.本稿では,翻訳のステップごとに3'UTRのシスエレメントに結合するタンパク質を介した翻訳制御の分子機構を紹介し,その意義に関しても議論したい.
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