特集 パラダイムシフトする翻訳制御研究
自然界の翻訳制御リボスイッチ
坂本 泰一
1
,
河合 剛太
1千葉工業大学 工学部生命環境科学科
キーワード:
リボソームタンパク質
,
mRNA
,
ウイルスRNA
,
Thiamine Pyrophosphate
,
遺伝子発現調節
,
温度
,
タンパク質生合成
,
3'非翻訳領域
,
5'非翻訳領域
,
リボスイッチ
Keyword:
Gene Expression Regulation
,
Ribosomal Proteins
,
RNA, Messenger
,
RNA, Viral
,
Thiamine Pyrophosphate
,
Temperature
,
Protein Biosynthesis
,
3' Untranslated Regions
,
5' Untranslated Regions
,
Riboswitch
pp.778-782
発行日 2015年7月22日
Published Date 2015/7/22
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翻訳制御においてmRNAの特に非翻訳領域(UTR)が重要であることは国内のいくつかの先駆的な研究で示されていたが,リボスイッチの発見は翻訳でのUTRの重要性を再確認させるものとなった.原核生物においてはRNAの構造そのものが制御を行うことが多いのに対し,真核生物ではRNA結合タンパク質を含めた翻訳制御が多い.近年ではこれらをまとめてリボスイッチと呼ぶことも多くなっている.また,ウイルスタンパク質の翻訳においてもリボスイッチは重要で,感染症治療薬の開発のためにもリボスイッチによる翻訳制御機構の解明が重要である.
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