特集 受精メカニズム新論争〜ドグマの再構築〜
精子と透明帯の相互作用
藤原 祥高
1
,
伊川 正人
1大阪大学微生物病研究所附属遺伝情報実験センター 遺伝子機能解析分野
キーワード:
精子受精能獲得
,
精子
,
炭水化物配列
,
透明帯
,
ノックアウトマウス
,
GPIアンカー型タンパク質
,
ADAM3 Protein
,
TEX101 Protein
,
透明帯糖タンパク質
,
LY6K Protein
Keyword:
Zona Pellucida Glycoproteins
,
Carbohydrate Sequence
,
Sperm Capacitation
,
Spermatozoa
,
Zona Pellucida
,
Mice, Knockout
,
GPI-Linked Proteins
,
TEX101 Protein, Mouse
,
ADAM3A Protein, Human
,
LY6K Protein, Human
pp.380-385
発行日 2014年3月22日
Published Date 2014/3/22
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精子と卵子が互いに何を認識し受精に至るのか,古くからの研究により様々な因子が報告されてきた.しかし,その多くが間接的な証拠を示すだけに留まっており,真に重要(必須)な因子は何で,いくつあるのかについてはまだよくわかっていなかった.そんな状況を一変させたのが,遺伝子欠損(KO)マウスなどの遺伝子組換え動物の登場である.遺伝子改変技術により,これまでにない直接的な証拠を積み上げることが可能になり,受精研究は新たな展開を迎えている.本稿では,遺伝子組換え動物を通して見えてきた受精の分子メカニズムについて紹介する.
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