特集 Wnt協奏曲:新たな活性化機構と他の増殖・分化シグナルとの協調による形態形成
(第2部)Wntシグナルと幹細胞からの組織形態形成 β-カテニン非依存性Wntシグナル経路による造血幹細胞の維持機構
杉村 竜一
1
,
Li Linheng
1日本人理系大学院留学生の会カガクシャ・ネット
キーワード:
Calcium
,
造血幹細胞
,
トランスジェニックマウス
,
Beta Catenin
,
Green Fluorescent Proteins
,
細胞増殖
,
幹細胞ニッチ
,
Frizzled Receptors
,
Wntシグナルトランスダクション
,
CELSR1 Cadherin
Keyword:
Calcium
,
Hematopoietic Stem Cells
,
Mice, Transgenic
,
Frizzled Receptors
,
beta Catenin
,
Green Fluorescent Proteins
,
Cell Proliferation
,
Stem Cell Niche
,
Wnt Signaling Pathway
,
CELSR1 Cadherin, Human
pp.407-413
発行日 2013年3月22日
Published Date 2013/3/22
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血液を作る造血幹細胞は,幹細胞を理解するためのモデルとしてだけでなく臨床応用やがんの理解・治療を目指すうえでも重要な研究対象である.造血幹細胞は骨髄ニッチに存在しており,シグナル因子によって維持されている.近年の研究によりWntシグナルはニッチにおいて造血幹細胞の維持・増殖に重要な役割をしていることが明らかにされてきた.本稿では,造血幹細胞の制御におけるβ -カテニン依存性(古典的)と非依存性(非古典的)のWntシグナルの概要と研究の動向について,造血幹細胞ニッチの発見の経緯も交えながら考察と展望を述べる.
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