骨折予防を目指した積極的な骨粗鬆症診療 骨粗鬆症の病因と病態に関する新たな展開
Wntシグナル
窪田 拓生
1
,
大薗 恵一
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
骨粗鬆症
,
Beta Catenin
,
Wnt Proteins
,
Wntシグナルトランスダクション
,
LDL-Receptor Related Protein 5
,
SOST Protein
,
LDL-Receptor Related Protein 4
Keyword:
Osteoporosis
,
Wnt Proteins
,
beta Catenin
,
Low Density Lipoprotein Receptor-Related Protein-5
,
Wnt Signaling Pathway
,
SOST Protein, Human
pp.641-645
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013155552
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Wnt/β-cateninシグナルの共受容体の一つであるLRP5は,骨量規定因子である.Wnt/β-cateninシグナルは,骨形成だけでなく骨吸収も制御している.骨量や骨強度はWnt/β-cateninシグナルの多種多様なリガンド,阻害因子,受容体,細胞内因子によって調節されている.スクレロスチンは骨組織特異的に発現するWnt/β-cateninシグナルの分泌性阻害因子であり,抗スクレロスチン抗体は強力な骨量増加作用を有し,ヒトにおけるその効果について海外で臨床研究が進められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013