特集 疾患エクソソーム:病をもたらすパンドラの箱がいま開かれる
【第2部:エクソソームを用いた疾患の診断・治療】 新たなバイオマーカーとしてのエクソソームと診断技術 エクソソームはバイオマーカーの宝箱?
吉岡 祐亮
1
,
小坂 展慶
,
加藤 尚志
1早稲田大学 大学院先進理工学研究科生命理工学専攻
キーワード:
ELISA
,
マイクロスフェア
,
感度と特異度
,
モノクローナル抗体
,
細胞間コミュニケーション
,
腫瘍
,
腫瘍マーカー
,
基準値
,
粒径
,
Caveolin-1
,
エクソソーム
,
CD9抗原
,
CD63抗原
,
CD81抗原
Keyword:
Antibodies, Monoclonal
,
Cell Communication
,
Enzyme-Linked Immunosorbent Assay
,
Microspheres
,
Neoplasms
,
Particle Size
,
Sensitivity and Specificity
,
Reference Values
,
Biomarkers, Tumor
,
Caveolin 1
,
Exosomes
,
Tetraspanin 30
,
Tetraspanin 28
,
Tetraspanin-29
pp.66-70
発行日 2012年12月22日
Published Date 2012/12/22
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
細胞から分泌される膜小胞であるエクソソーム(exosome)はその発見から30年近く経過した現在になって,新たなバイオマーカーとして期待が高まっている.それはエクソソームが持つ細胞間コミュニケーションツールとしての性質が徐々に解明され始めたこと,そしてエクソソームの性質を知るうえで必要な解析技術が整ってきたことが大きく寄与している.血液を含む体液または溶液中に存在するエクソソームの粒子数の測定技術やエクソソームの特徴を利用した検出方法などの技術が開発されており,本稿ではエクソソームを利用した診断への可能性と実現へ向けた課題を提示し,議論する.
Copyright © 2012, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.