特集 "多才"なマクロファージと疾患との関わり
脳内マクロファージ様細胞ミクログリアと神経変性疾患
錫村 明生
1
1名古屋大学環境医学研究所 免疫系分野
キーワード:
Alzheimer病
,
筋萎縮性側索硬化症
,
疾患モデル(動物)
,
神経炎
,
神経毒
,
ニューロン
,
Parkinson病
,
マクロファージ
,
自然免疫
,
ミクログリア
,
神経変性疾患
,
分子標的治療
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Amyotrophic Lateral Sclerosis
,
Disease Models, Animal
,
Immunity, Innate
,
Macrophages
,
Neurons
,
Neurotoxins
,
Neuritis
,
Parkinson Disease
,
Microglia
,
Neurodegenerative Diseases
,
Molecular Targeted Therapy
pp.1220-1224
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
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ミクログリアは単球系細胞で脳内の自然免疫を担っており,病変に伴ってすみやかに活性化され,病態を処理し,神経系のホメオスタシス維持に働く.近年,このミクログリア主体の神経炎症が慢性的に神経傷害を引き起こしている可能性が示唆されている.神経変性疾患におけるミクログリアの活性化機序は不明であるが,いくつかの機序が明らかになっている.さらに,ミクログリアを標的とした神経変性疾患に対する治療戦略についても新たな可能性が示されている.
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