特集 FGFシグナルの新たな制御機構:新規な活性調節分子の発見と関連疾患治療の最先端
FGF-2の生理活性を利用した虚血肢治療用RNAバイオ医薬品の開発
米満 吉和
1
,
松本 拓也
,
前原 喜彦
1九州大学 大学院薬学研究院革新的バイオ医薬創成学
キーワード:
肝細胞増殖因子
,
RNA
,
ベクター(遺伝子)
,
遺伝学的治療
,
下肢
,
虚血
,
動脈閉塞性疾患
,
Chemokine CCL2
,
生理的血管新生
,
線維芽細胞増殖因子2
,
ランダム化比較試験
,
新薬開発
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
センダイウイルス
,
核酸医薬
Keyword:
Arterial Occlusive Diseases
,
Genetic Vectors
,
Ischemia
,
RNA
,
Fibroblast Growth Factor 2
,
Genetic Therapy
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Hepatocyte Growth Factor
,
Neovascularization, Physiologic
,
Chemokine CCL2
,
Sendai virus
,
Lower Extremity
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
Drug Discovery
pp.445-450
発行日 2012年3月22日
Published Date 2012/3/22
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慢性動脈閉塞症は近年我が国でも患者数が急増している.下肢虚血症状の悪化はQOLの低下のみならず,生命予後にも大きく関わることが明らかになっており,最も有効な治療は血行再建であるが,不能例あるいは再発例も多い.したがって有効な治療薬の開発が切望されているが,この分野におけるエビデンスの確立した薬剤はシロスタゾールのみである.しかし,その効果も限定的であり,圧倒的に有効な治療法の開発が熱望されている.筆者らは慢性動脈閉塞症治療薬として,組換えセンダイウイルスを基本骨格とし,FGF-2の生理活性を利用したRNA製剤DVC1-0101の開発を進めている.本稿ではDVC1-0101開発の現状について概説する.
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