最新 血管疾患の診断・治療
治療 末梢動脈閉塞症(PAD)に対する治療的血管新生療法 細胞移植療法と遺伝子治療
古森 公浩
1
1名古屋大学 大学院血管外科学
キーワード:
遺伝学的治療
,
動脈閉塞性疾患
,
生理的血管新生
,
細胞移植
,
末梢血管疾患
Keyword:
Arterial Occlusive Diseases
,
Peripheral Vascular Diseases
,
Genetic Therapy
,
Cell Transplantation
,
Neovascularization, Physiologic
pp.1309-1313
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007028377
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重症虚血肢に対する第一選択の治療は侵襲治療(血管内治療および血行再建術)であるが、侵襲治療が困難な症例や、適応にならない症例については将来的に下肢切断にいたる可能性が高く、新しい治療法が望まれる。血管新生を誘導することにより血流改善を促す血管新生療法(therapeutic angiogenesis)は重症虚血肢や虚血性心疾患に対する新しい治療法として臨床応用されるようになってきた。本稿では、末梢動脈閉塞症(PAD)に対する血管新生療法として現在実際に臨床応用されている細胞移植法と遺伝子治療について解説する。
©Nankodo Co., Ltd., 2006