特集 変わりゆく発生工学の今:核移植クローン・遺伝子改変の技術革新からヒト化実験動物の開発まで
遺伝子改変非ヒト霊長類
佐々木 えりか
1
1実験動物中央研究所 応用発生学研究部
キーワード:
マカク属
,
アカゲザル
,
血統
,
遺伝子改変動物
,
マーモセット属
,
免疫組織化学
,
霊長類
,
霊長類の疾病
,
Green Fluorescent Proteins
,
胚性幹細胞
,
iPS細胞
,
発生工学
Keyword:
Callithrix
,
Macaca
,
Immunohistochemistry
,
Macaca mulatta
,
Pedigree
,
Primates
,
Primate Diseases
,
Animals, Genetically Modified
,
Green Fluorescent Proteins
,
Embryonic Stem Cells
,
Induced Pluripotent Stem Cells
pp.331-336
発行日 2012年2月22日
Published Date 2012/2/22
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霊長類は,系統学的,解剖学的,生理学的にヒトに類似した特性を持つ.なかでも非ヒト霊長類に属するアカゲザル,カニクイザル,マーモセットは,実験動物として新薬開発,新規治療法開発における安全性・有効性の研究に貢献している.しかしながら,これらの動物では実用可能なレベルの遺伝子改変技術が確立していないため,特に疾患モデル動物としては薬物投与,外科的改変により作出可能なものに限られてきた.筆者らは,実用可能レベルの遺伝子改変による霊長類のモデル動物作出を目指し,コモンマーモセットを用いた遺伝子改変霊長類作出技術を確立した.今後,この方法によって作出された遺伝子改変マーモセットがライフサイエンスに貢献することを期待している.
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