特集 癌幹細胞の治療抵抗性とその打破
急性骨髄性白血病の治療抵抗性
石川 文彦
1
1理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター ヒト疾患モデル研究ユニット
キーワード:
異種移植
,
細胞周期
,
疾患モデル(動物)
,
腫瘍移植
,
腫瘍幹細胞
,
腫瘍再発
,
造血幹細胞
,
白血病-急性骨髄性
,
腫瘍-残遺
,
抗腫瘍剤耐性
,
幹細胞ニッチ
,
分子標的治療
Keyword:
Cell Cycle
,
Disease Models, Animal
,
Hematopoietic Stem Cells
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Transplantation
,
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Neoplastic Stem Cells
,
Transplantation, Heterologous
,
Neoplasm, Residual
,
Drug Resistance, Neoplasm
,
Stem Cell Niche
,
Molecular Targeted Therapy
pp.48-52
発行日 2011年12月22日
Published Date 2011/12/22
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急性骨髄性白血病(AML)は,化学療法剤の開発に伴って完全寛解への導入率が向上し,移植医療の整備とともに根治に至る症例もある.一方,再発を来す症例については,微小残存病変の本体を同定することが重要である.筆者らは,ヒトの正常および白血病幹細胞を免疫不全マウスに移植することで,正常造血や白血病状態を再構築するシステム作りに携わってきた.このシステムを利用して,白血病細胞の治療抵抗性など細胞学的性質を解析し,標的となる分子を探索することを目指しており,今後の白血病幹細胞を標的とした治療開発の展望について紹介したい.
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