特集 オルガネラ・モデリング:ベールを脱ぐ分子設計図
p97 ATPaseによるゴルジ体・小胞体の形成維持
田村 かおり
1
,
森 沙也子
,
久保田 章乃
,
近藤 久雄
1九州大学 大学院システム生命科学府細胞工学
キーワード:
Golgi装置
,
シグナルトランスダクション
,
遺伝子発現調節
,
細胞分裂
,
細胞分裂間期
,
膜融合
,
小胞体
,
リン酸化
,
Ubiquitin
,
siRNA
,
Valosin Containing Protein
,
p97 ATPase
,
Nsfl1c Protein
Keyword:
Valosin Containing Protein
,
Cell Division
,
Endoplasmic Reticulum
,
Golgi Apparatus
,
Gene Expression Regulation
,
Membrane Fusion
,
Interphase
,
Phosphorylation
,
Signal Transduction
,
RNA, Small Interfering
,
Ubiquitin
,
P97 ATPase
,
Nsfl1c Protein, Rat
pp.1142-1146
発行日 2011年10月22日
Published Date 2011/10/22
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分泌タンパク質や膜タンパク質は,小胞体で作られた後にゴルジ体に送られ,そこで修飾・選別されて種々の目的地へ送り出されている.小胞体・ゴルジ体はまさに細胞機能の根幹を司るオルガネラである.ATPaseによる膜融合機構はこれらゴルジ体と小胞体の形成維持のために機能しており,間期におけるオルガネラの維持に働く経路と,分裂期における再構成に働く経路の2つがある.これら2つの経路を解説しつつ,併せて経路に共通して働く必須因子VCIP135の機能に関する最近の知見についても紹介する.
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