特集 次世代シークエンサーを使いこなす:目的別解析法からデータ処理まで
ヒト・マウスの全エキソンリシークエンシングと疾患原因遺伝子の同定
清水 厚志
1
1慶応義塾大学 医学部分子生物学教室
キーワード:
遺伝性疾患
,
疾患モデル(動物)
,
変異
,
ヒトゲノム
,
遺伝的連鎖
,
エクソン
,
DNA配列分析
,
SNPs
,
遺伝的素因(疾患)
,
遺伝学的データベース
Keyword:
Disease Models, Animal
,
Exons
,
Genetic Linkage
,
Mutation
,
Genome, Human
,
Sequence Analysis, DNA
,
Polymorphism, Single Nucleotide
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Genetic Diseases, Inborn
,
Databases, Genetic
pp.808-814
発行日 2011年7月22日
Published Date 2011/7/22
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疾患原因遺伝子の同定には連鎖解析と候補遺伝子ごとのシークエンシングが必要であったが,次世代シークエンサー(NGS) とエキソンキャプチャーキットの登場により,安価に全エキソンから候補遺伝子を抽出することが可能となった.また, 1,000人ゲノム計画により膨大な個人ゲノム配列と多型データを解析に利用することも可能となり,同時に我々が50〜 100程度の遺伝性疾患の保因者であることも判明した.本稿では,これらのデータベースや解析プログラムを利用したリシー クエンシング,特にヒト,モデル生物の全エキソンリシークエンシング(エキソーム解析)の結果から疾患原因遺伝子を同 定する方法について概説する.
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