特集 ステップアップのための骨軟部画像診断-Q&Aアプローチ-
(第3章)下肢の外傷・障害 アスリートの鼠径部痛(恥骨結合炎、腸骨・坐骨付着部損傷)には、どんなものがありますか?
中田 和佳
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児画像診断部
キーワード:
X線診断
,
骨炎
,
MRI
,
スポーツ障害
,
鼠径部
,
X線CT
,
恥骨結合
,
腸骨
,
疼痛
,
骨折-剥離
,
運動選手
Keyword:
Fractures, Avulsion
,
Athletic Injuries
,
Groin
,
Ilium
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pain
,
Osteitis
,
Radiography
,
Pubic Symphysis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Athletes
pp.s44-s47
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398847
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1. 鼠径部痛は様々なスポーツに関連して認められ,定義や診断基準に定まったものはない.年齢や運動負荷の程度,診断する病期(急性 vs. 慢性)によって病態は様々であるが,ストレス骨折,恥骨結合炎,筋腱移行部損傷の頻度が高い.
2. 若年~青年期では裂離骨折が重要で,上前腸骨棘,下前腸骨棘,坐骨結節に好発する.成人では同様の負荷でも,通常,筋肉のストレイン(軟部組織のみの損傷)を生じる.
3.
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