特集 ガイドラインに沿ったMRIのルーチンプロトコール
脳神経MRI ―急性期脳卒中
渡邉 嘉之
1
1滋賀医科大学放射線医学講座
キーワード:
脳卒中
,
MRI
,
DWI-FLAIRミスマッチ
Keyword:
脳卒中
,
MRI
,
DWI-FLAIRミスマッチ
pp.10-16
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006641
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● 急性期脳梗塞を疑う症例では,CTまたはMRIでの画像診断が必須である.MRI では拡散強調像,FLAIR像,T2*強調像(または磁化率強調像),MRAを必須のシーケンスとする.患者状態を考慮し,治療方針決定に直結する拡散強調像とMRAを可及的速やかに撮像することが重要である.
● 拡散強調像は超急性期の虚血コア同定に最も鋭敏である.FLAIR像との組み合わせ(DWI-FLAIRミスマッチ)は,発症時刻不明例に対する血栓溶解療法(rt-PA静注療法)の適応判断に有用な指標となる.
● T2*強調像/磁化率強調像は,血栓溶解療法の禁忌となる頭蓋内出血の検出に不可欠である.
● MRAは,機械的血栓回収療法の適応となる主幹動脈閉塞の同定に必須の検査である.
● 発症から6時間以降の症例では,灌流画像を追加し,虚血コアと救済可能な領域(ペナンブラ)のミスマッチを評価することが,機械的血栓回収療法の適応決定の鍵となる.

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