到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中の疫学・診断・検査
脳卒中超急性期 画像でどこまでわかる?
平野 照之
1
1大分大学 医学部神経内科学講座
キーワード:
MRI
,
超音波診断
,
脳卒中
,
CT血管造影
,
マルチスライスCT
,
拡散MRI
,
頭部CT
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Stroke
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Multidetector Computed Tomography
pp.843-848
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173256
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脳卒中超急性期には,画像診断による病型診断(脳出血,クモ膜下出血,脳梗塞),脳梗塞であればrt-PA血栓溶解療法の適応か否かを迅速に見極める.頭部X線CTでは早期虚血変化(EIC)の広がりをASPECTS(10点法)で評価する.MRIでは拡散強調画像(DWI)を標準化し,EICはASPECTS+W(11点法)で評価する.CTのEICがDWIで検出されないこともあるので注意が必要である.ASPECTS+W低値は頭蓋内出血のリスクとなる.血管閉塞部位の同定にはMR血管造影や頸部血管エコー,胸部大動脈解離の除外には頸部血管エコーが役立つ.検査に時間を浪費することのないよう心掛ける.
©Nankodo Co., Ltd., 2013