到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中の疫学・診断・検査
脳卒中超急性期 どのようなときに疑う?
長谷川 泰弘
1
1聖マリアンナ医科大学 神経内科
キーワード:
時間
,
病歴聴取
,
プライマリヘルスケア
,
理学的検査
,
Tissue Plasminogen Activator
,
多機関医療協力システム
,
脳卒中
,
禁忌(治療)
,
機械的血栓除去
Keyword:
Medical History Taking
,
Multi-Institutional Systems
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Physical Examination
,
Primary Health Care
,
Time
,
Stroke
,
Mechanical Thrombolysis
pp.839-842
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173255
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脳卒中の初期対応は「重症度」よりも,脳卒中であるか否かの「診断」が重要であり,脳卒中であればたとえ軽症例であっても緊急対応を要する.脳卒中を疑う5つの症状,疑似脳卒中の否定,まれな原因による脳卒中について問診,診察を行うが,血栓溶解療法の適応が推定される症例では,顔面神経,Barreサイン,言語評価のみの簡便な診察(FAST)にとどめて緊急搬送を優先する場合もある.問診,診察から明確に脳卒中と考えられるもの,頸動脈や頭蓋内動脈に閉塞性病変を有する者,心房細動など塞栓源を有する者,過去に脳卒中の既往がある者,crescendo TIAは,脳卒中再発,増悪の高リスク群として早急に専門医と連携する.
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