特集 唾液腺・甲状腺をきわめる
耳下腺病変における定量MRIの臨床的有用性
田中 史根
1
,
海野 真記
1
,
前田 正幸
2
1三重大学医学部附属病院放射線科
2三重大学大学院医学系研究科地域支援神経放射線
キーワード:
耳下腺
,
腫瘍
,
炎症
,
ASL
,
ADC
Keyword:
耳下腺
,
腫瘍
,
炎症
,
ASL
,
ADC
pp.508-516
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004542
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
● 耳下腺病変を鑑別する上で,血流評価は鑑別に有用である.
● 血流画像のうちASLは非侵襲的な撮像法であり,描出能に優れている.
● 耳下腺腫瘍のうち,多形腺腫,Warthin腫瘍,悪性腫瘍の鑑別では,ASL画像から得られた腫瘍血流量とADC値を定量的に評価することで診断能を向上させることができる.
● 血流量が低値で,ADCが高値の場合は多形腺腫,血流量が著明な高値でADCが著明な低値の場合はWarthin腫瘍,血流量がやや高値でADCがやや低値の場合は悪性腫瘍を示唆する.
Copyright © 2023, Gakken All rights reserved.