Japanese
English
特集 脊椎脊髄MRI再入門—これだけは知っておこう
Advanced MRIとしての拡散強調像
Diffusion Weighted MR Imaging as an Adavanced MRI
堀 正明
1
,
鈴木 賢一
1
,
神谷 昂平
1,2
,
古寺 順一
1
,
水村 直
1
Masaaki HORI
1
,
Kenichi SUZUKI
1
,
Kouhei KAMIYA
1,2
,
Junichi KODERA
1
,
Sunao MIZUMURA
1
1東邦大学医療センター大森病院放射線科
2東京大学放射線科
1Department of Radiology, Toho University Omori Medical Center
キーワード:
拡張強調像
,
diffusion weighted imaging
,
みかけの拡散係数
,
ADC
,
NODDI
Keyword:
拡張強調像
,
diffusion weighted imaging
,
みかけの拡散係数
,
ADC
,
NODDI
pp.51-56
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201292
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はじめに
T2強調像やT1強調像といった,臨床におけるルーチンかつ必須な撮像手法のほかに,advanced MRIとしての撮像手法を挙げるならば,これら緩和によるコントラストをベースとした撮像法とは異なる,拡散強調像を取り上げたい.脳における有用性と異なり,現状においても脊髄脊椎における拡散強調像は一般的なMRI撮像とはいえないと思われる.撮像時における技術的な問題(磁化率に弱いなど)は,ここ10年のMRI装置のさまざまな進歩があり,改善傾向にあると思われる.実際,最近のMRI装置では,以前ほど神経質に撮像条件を調整しなくとも,比較的良好な脊髄脊椎の拡散強調像が得られることが多くなったと感じる.ただし,臨床の現場においてあまり拡散強調像を撮像する機会が多くないために,その解釈がしづらい面もある.本稿においては,脊髄における拡散強調像の現状と解釈,およびさらに高度な撮像・解析手法に関して概説する.
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