特集 唾液腺・甲状腺をきわめる
大唾液腺の解剖と腫瘤性病変 ―基本を学ぶ―
杉本 康一郎
1
,
山内 英臣
1
,
尾尻 博也
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学講座
キーワード:
大唾液腺
,
解剖
,
唾液腺の良悪性の腫瘤性病変
Keyword:
大唾液腺
,
解剖
,
唾液腺の良悪性の腫瘤性病変
pp.496-507
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004541
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
● 頭蓋外顔面神経の同定にはtragal pointer,下顎後静脈といった解剖学的指標が参考になる.
● 顎舌骨筋の生理的欠損はよくみられる正常変異で,舌下腺,脂肪などは同欠損を介して顎下間隙に逸脱してみられる場合もある.
● 唾液腺腫瘍の質的診断がしばしば困難な理由として,①多形腺腫の組織型が多様なこと,②Warthin腫瘍が良性腫瘍としては例外的にT2強調像で低信号,ADC低値であることが挙げられる.
● 唾液腺腫瘍のMRIは,“多形腺腫の典型例”,“Warthin腫瘍の典型例”,“その他”の3つに分けて考える.
Copyright © 2023, Gakken All rights reserved.