特集 薬物療法時代の肝細胞癌診断と治療
超音波検査による肝細胞癌の画像診断
恵荘 裕嗣
1
1京都大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
造影超音波検査
,
腫瘍血流定量評価
,
レンバチニブ
Keyword:
肝細胞癌
,
造影超音波検査
,
腫瘍血流定量評価
,
レンバチニブ
pp.293-298
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004404
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● 肝細胞癌を臨床症状の有無のみで早期に拾い上げることは困難であり,超音波検査を基軸としたサーベイランスが重要である.
● 超音波検査による肝細胞癌の効果的な拾い上げのためには,その典型所見を理解しておくことが重要である.
● 造影超音波検査は,空間・時間およびコントラスト分解能が高い検査であり,肝腫瘍の鑑別診断や肝細胞癌の分化度診断のみならず,肝腫瘍生検における腫瘍含有率の高い組織採取,ラジオ波焼灼療法(RFA)の際の画像支援としても欠かせないツールである.
● 造影超音波検査による腫瘍血流定量評価法は,分子標的薬の早期治療効果予測に有用な可能性があるが,広くコンセンサスを得た手法の確立が今後望まれる.
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