今月の主題 肝臓癌の臨床検査
話題
造影超音波による肝臓癌診断
山田 昌彦
1
,
飯島 尋子
2
,
森安 史典
1
Masahiko YAMADA
1
,
Hiroko IIJIMA
2
,
Fuminori MORIYASU
1
1東京医科大学第4内科
2兵庫医科大学中央医療画像部門超音波診断部
キーワード:
肝腫瘍
,
肝細胞癌
,
造影超音波検査
Keyword:
肝腫瘍
,
肝細胞癌
,
造影超音波検査
pp.1235-1239
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100290
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1.はじめに
肝腫瘍のスクリーニングには超音波検査のBモード診断が大変重要であることはいうまでもないが,近年,造影超音波検査は診断や治療への応用に対して大きく発展,進歩している.造影剤を用いる超音波検査は,1980年代に始まったCO2動注による方法により1)急速に発展した.
1999年9月から経静脈的造影剤であるレボビストが使用できるようになった.これにより,外来でも造影超音波検査ができるようになり,肝腫瘍の診断と治療に大きく寄与するようになった.
本稿では肝臓における腫瘍性病変のレボビスト造影超音波検査の有用性と鑑別診断について概説する.
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