画像診断と病理
副腎神経節細胞腫
吉田 耕太郎
1
,
蒲田 敏文
1
,
池田 博子
2
1金沢大学附属病院放射線科
2金沢大学附属病院病理部
pp.1376-1377
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001408
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20歳台,男性.超音波検査で偶然に副腎腫瘤を指摘された(非提示).腹部CTでは,左副腎に47mm大の境界明瞭な腫瘤性病変を認めた.単純CTでは均一な淡い低吸収を呈し,ダイナミックCTの早期相では濃染は不明瞭,後期相で内部にごく淡い造影効果を認めた.MRIではT2強調像で腎皮質と同定の不均一な高信号を呈し,T1強調像では低信号(非提示),造影MRI(サブトラクション像)ではCTと同様に内部にごく淡い造影効果を認めた.拡散強調像では明瞭な高信号を認めた.血中および尿中ホルモン値に異常は認めなかった.123I-MIBGシンチグラフィでは腫瘤に淡い集積が認められた(非提示).腹腔鏡下左副腎腫瘍切除術が施行された.
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