画像診断
高血圧精査中に発見された副腎神経節神経腫
山下 雄三
1,2
,
湯村 寧
1
,
仙賀 裕
1
1茅ヶ崎市立病院泌尿器科
2大口東総合病院泌尿器科
キーワード:
神経節神経腫
,
副腎腫瘍
Keyword:
神経節神経腫
,
副腎腫瘍
pp.162-164
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101352
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患 者 48歳,男性。
主 訴 左副腎腫瘤。
家族歴 特記すべきことなし。
既往歴 高血圧,小脳出血(47歳)。
現病歴 2004年1月より血圧の変動,四肢の脱力感が出現した。2004年2月よりめまい,脱力感の増悪があり,当院内科を受診した。二次性高血圧精査のため施行した腹部CTで左副腎に腫瘤を認め,当科を受診となった。
現 症 身長163cm,体重70kg,血圧146/77mmHgであった。胸腹部に異常所見はみられなかった。
血液検査 末しょう血液,生化学検査では有意な異常所見はみられなかったが,副腎ホルモン検査にてノルアドレナリン0.66ng/ml(基準値0.15~0.57ng/ml)と軽度上昇を認めた。また,内科にて副腎静脈サンプリングを施行しており,両側副腎静脈でアドレナリン,コルチゾールの軽度上昇を,右副腎静脈でノルアドレリンの軽度上昇を認めたが,明らかな左右差はなかった。
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