すとらびすむす
ドラクエの思い出
五島 聡
1
1浜松医科大学放射線診断学・核医学講座
pp.1375-1375
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001407
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1986 年5 月27 日,どれほど多くの人がその日を待ち望んだことか.そう,今や国民的ロールプレイングゲームとなった『ドラゴンクエスト』(以下,ドラクエ)の第1 作が発売された日だ.当時の『週刊少年ジャンプ』で大好評連載中であった『ドラゴンボール』の作者である鳥山明氏がキャラクターデザインを担当し話題を集め,ファミコン記事でも毎週のように紹介された.当時少年だった私は心躍らずにはいられなかった.何か月も前から近所のおもちゃ屋で予約し,1 歳年下の弟と小遣いを貯めた.発売当日は私が育った田舎のおもちゃ屋にさえ長蛇の列ができた.そしてついに購入.自宅に走り,階段を駆け上り,ファミコンにセットして,いざスタート.オープニングテーマが鳴った時のあの感動は今でも鮮明に残っている.若き勇者が多くの町を旅し,様々なクエストをこなして経験値を上げ,最終的に悪の権化である“竜王”を倒すというストーリーである.その後,続編として発売された『ドラクエII』は前作以上の人気で,後に“ドラクエ現象”といわれるまでの騒動となった.ここではすでに3 人がパーティーを組み,各々が助け合い,協力しながら悪の大神官ハーゴンに立ち向かっていくストーリーであった.ドラクエに代表されるロールプレイングゲームではキャラクター各々の個性が設定されており,ひとつのパーティーが形成され,プレーヤーはそのパーティーの個性を踏まえてゲームを進める.
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