画像診断 39巻13号 (2019年10月)

特集 時系列から学ぶ呼吸器疾患の画像診断

序説 西本 優子
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日本の放射線科医は,とにかく忙しい.画像管理加算を達成しつつ,ワークライフバランスを大事にするためには,沢山の所見を効率良くこなさないといけない.ついつい,1回前の検査と比較して「変化なし」と書いて終了することも多いと思う.大多数の症例はそれで差し支えない(はず)だが,時に次回の画像検査に,「うわっ!!」と心の中で絶叫し,もっと複数回の過去画像と比較しておけばよかったと反省する….本特集を手にとってくださった多くの先生には,そんなご経験がおありではないだろうか.

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本稿では,すりガラス結節のCT診断に関して,経過および病理所見を踏まえて症例を提示する.また,肺結節影の診断において,画像経過での注意点や知っておくべきポイントを解説する.

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職業性疾患 加藤 勝也
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画像による経過の検討は,診断における“ゴールデン・スタンダード”である.1例目は過去画像を振り返って現在の病態が明らかになる症例,2例目は経過で増悪するか,軽快するかで同じ所見の意味が変わってくる症例,3例目は経過で変化を認めないことで診断がより確かになる症例である.これら経過を観察することで,診断が確かになる粉塵曝露と関連がある3症例を提示する.

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胸部領域の画像診断において,経時的変化が診断の決め手になることは多い.本稿では気道病変,嚢胞性疾患における代表的疾患および鑑別疾患を供覧したい.胸部画像診断はわかりにくいといわれることが多いが,難解にみえる症例も時系列を比較することで理解の一助となるであろう.

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本稿では,①特発性肺線維症(IPF)との鑑別が難しかった間質性肺炎先行の関節リウマチ(RA),②10年の経過を経て肺胞出血を来した全身性エリテマトーデス(SLE),③典型的な臨床経過を呈した抗ARS抗体陽性症候群とCADM(clinically amyo­pathic dermatomyositis)の症例を提示する.臨床経過の推移と画像所見の変化について,臨床の流れを体感し,間質性肺炎の画像診断に少しでも興味を持っていただけたら幸いである.

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肺野に認める腫瘤性病変としては,リンパ増殖性疾患,悪性リンパ腫,サルコイドーシス,血管炎などが挙げられる.それぞれのCT所見は,気管支血管束や広義間質に沿った病変となり,鑑別に困ることも多い.経過,症状,血液検査などに特徴がある疾患が多く,臨床所見と併せて読影・診断することが重要である.

すとらびすむす

ドラクエの思い出 五島 聡
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1986 年5 月27 日,どれほど多くの人がその日を待ち望んだことか.そう,今や国民的ロールプレイングゲームとなった『ドラゴンクエスト』(以下,ドラクエ)の第1 作が発売された日だ.当時の『週刊少年ジャンプ』で大好評連載中であった『ドラゴンボール』の作者である鳥山明氏がキャラクターデザインを担当し話題を集め,ファミコン記事でも毎週のように紹介された.当時少年だった私は心躍らずにはいられなかった.何か月も前から近所のおもちゃ屋で予約し,1 歳年下の弟と小遣いを貯めた.発売当日は私が育った田舎のおもちゃ屋にさえ長蛇の列ができた.そしてついに購入.自宅に走り,階段を駆け上り,ファミコンにセットして,いざスタート.オープニングテーマが鳴った時のあの感動は今でも鮮明に残っている.若き勇者が多くの町を旅し,様々なクエストをこなして経験値を上げ,最終的に悪の権化である“竜王”を倒すというストーリーである.その後,続編として発売された『ドラクエII』は前作以上の人気で,後に“ドラクエ現象”といわれるまでの騒動となった.ここではすでに3 人がパーティーを組み,各々が助け合い,協力しながら悪の大神官ハーゴンに立ち向かっていくストーリーであった.ドラクエに代表されるロールプレイングゲームではキャラクター各々の個性が設定されており,ひとつのパーティーが形成され,プレーヤーはそのパーティーの個性を踏まえてゲームを進める.

画像診断と病理

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20歳台,男性.超音波検査で偶然に副腎腫瘤を指摘された(非提示).腹部CTでは,左副腎に47mm大の境界明瞭な腫瘤性病変を認めた.単純CTでは均一な淡い低吸収を呈し,ダイナミックCTの早期相では濃染は不明瞭,後期相で内部にごく淡い造影効果を認めた.MRIではT2強調像で腎皮質と同定の不均一な高信号を呈し,T1強調像では低信号(非提示),造影MRI(サブトラクション像)ではCTと同様に内部にごく淡い造影効果を認めた.拡散強調像では明瞭な高信号を認めた.血中および尿中ホルモン値に異常は認めなかった.123I-MIBGシンチグラフィでは腫瘤に淡い集積が認められた(非提示).腹腔鏡下左副腎腫瘍切除術が施行された.

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Q1異所性妊娠が疑われた際にはまず単純MRIを確認するとのことでしたが,単純MRIでの胎嚢の検出率はどの程度のものなのでしょうか? また,撮像の際のシーケンスなどの工夫,単純MRIで同定できなかった際のその後の検査の順番についても教えてください.

Q2画像診断2019年6月号の図1のシェーマがわかりやすいと感じましたが,実際はMRIで羊膜,絨毛膜,脱落膜を分離できるわけではないと思います.胎盤の血腫の分離は,胎盤の外側辺縁か内部かで大体の位置を予想するのでしょうか? 

画像診断再入門

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●救急集中治療領域では様々なデバイスが挿入される.

●位置確認には様々な方法が用いられるが,単純X線写真は主要な役割を担う.

●各デバイスごとの適切な位置を理解することが位置異常の認識につながる.

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

脊椎MRI 青木 隆敏
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●軸性脊椎関節炎の脊椎疾患活動性に関するイメージングバイオマーカーとしての見かけの拡散係数

●磁化率強調像を用いた造骨性優位および溶骨性優位の脊椎転移の鑑別

●腰椎MRIで偶然発見された腎病変:経過観察を要する症例はどれか?

CASE OF THE MONTH

Case of November 秋元 達也 , 高瀬 圭
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5歳,女児

既往歴:日齢49で胆道閉鎖症根治術を施行.血液生化学検査:異常なし.現病歴:術後に黄疸は消失している.経過観察目的に行われた画像検査で以下の所見が得られた.考えられる疾患は何か?

解答応募用紙は,https://gakken-mesh.jp/html/pc/pdf/case-web.pdf からダウンロードできます.

The Key to Case of September 佐藤 志帆 , 高瀬 圭
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60歳台,男性.主訴:食思不振.既往歴:群発頭痛.現病歴:食思不振のため逆流性食道炎の加療を受けるも改善せず,歩行困難となった.採血で副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hor­mone;ACTH),甲状腺刺激ホルモン(hyroid stim­u­lating hormone;TSH)の低値を指摘.考えられる診断は何か?

General Radiology診断演習

全身を駆け巡る 井上 明星
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誘因なく左肩甲部痛が出現.疼痛が増悪するため整形外科を受診.血液検査で炎症反応上昇と,CTで第7頸椎の椎弓に骨破壊像を認めた.既往歴に,Sweet病,壊疽性膿皮症,肺炎,肺膿瘍および静脈血栓塞栓症あり.体温37.2℃,血圧105/60mmHg,脈拍数68bpm,SpO2 97%(room air).左肩甲部に限局した安静時痛を認めたが,圧痛は認めなかった.

他科のエキスパートにお尋ねします−ここを教えていただけますか?

肝臓編 山下 竜也 , 小林 聡
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●非B非C肝細胞癌の頻度が増えていると聞きますが,現状について教えてください.

●非B非C肝細胞癌の成因の多くを占めるNAFLDとは,どのようなものでしょうか?

●非B非C肝細胞癌の囲い込みの方策などはあるのでしょうか?

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39巻13号 (2019年10月)
電子版ISSN:2432-1281 印刷版ISSN:0285-0524 学研メディカル秀潤社

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