特集 ゲノム編集革命:遺伝子改変はZFN・TALEN・CRISPR/Cas三強時代へ
脊索動物ホヤにおけるゲノム改変技術
河合 成道
1
,
Treen Nicholas
2
,
佐々木 陽香
2
,
笹倉 靖徳
3
1筑波大学下田臨海実験センター/慶應義塾大学自然科学研究センター
2筑波大学大学院生命環境科学研究科 下田臨海実験センター
3筑波大学 生命環境系 下田臨海実験センター
キーワード:
カタユウレイボヤ
,
トランスポゾン
,
EGFP-ZFN
Keyword:
カタユウレイボヤ
,
トランスポゾン
,
EGFP-ZFN
pp.553-557
発行日 2013年4月22日
Published Date 2013/4/22
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ホヤの一種カタユウレイボヤは室内飼育系が確立しており,遺伝学的な解析が可能な海産脊索動物である.カタユウレイボヤではトランスポゾンを用いたゲノム改変技術が可能であり,外来遺伝子をゲノムに導入したトランスジェニック系統,エンハンサートラップ系統,挿入突然変異体系統が作製され,遺伝子機能解明に利用されている.また,人工ヌクレアーゼを用いたゲノム改変も試みられており,ZFNがホヤゲノムに高い効率で変異を導入できることも示されている.本稿ではこれらに代表されるカタユウレイボヤのゲノム改変技術について最近の知見を紹介する.
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