第2特集 いまどきの花粉症診療
花粉症診療UP to Date
花粉症の食事対策指導
梅岡 比俊
1
1医療法人社団梅華会 理事長
pp.378-381
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026030018
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はじめに
現在,花粉症の患者が非常に増えており,もはや国民病ともいわれている.その背景にはスギ花粉の大量飛散だけでなく,生活環境の変化や食生活の欧米化など,さまざまな要因が関係している.
環境省の「鼻アレルギー全国調査」では,有病率が1998 年の19.6% から2019 年には42.5%へと上昇し,10〜50代ではスギ花粉症の有病率が45%以上に達している1).こうした状況を踏まえ,2023 年には岸田政権が「花粉症対策 初期集中対応パッケージ」を発表した2).対策には,スギ人工林の伐採・植え替え,少花粉苗の生産拡大,国産材利用の促進,免疫療法薬の増産などが含まれている.しかし,これらの施策の多くは長期的な取り組みであり,短期間で花粉飛散量を大幅に減らすことは難しい.実際,少花粉スギへの植え替えは進捗が限定的で,兵庫県では約10 年かけても森林面積の1% 未満に留まっている3).このような現状から,花粉症対策は進んでいるものの,根本的な改善にはいまだ至っていないといえる.

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