第1特集 特選! 医学教育のエビデンス
教える前に学びたい医学教育
働き方改革と医学教育
吉原 雅人
1,2,3
1名古屋大学医学部附属病院 産婦人科
2名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター
3名古屋大学大学院医学系研究科 総合医学教育センター
pp.38-41
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026010006
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はじめに
わが国の医療体制を支えるうえで,医師の長時間に及ぶ労働が重要な位置を占めてきたが,昨今の社会的ニーズの変化や医療技術・水準の向上,ならびに少子高齢化に伴う人的リソースの減少が見込まれる現状において,医師の業務負担は増加する可能性が考えられる.一方で,近年導入された医師の働き方改革では,医師の時間外労働時間の上限が設定された.勤務時間の短縮は診療の現場において,臨床経験の機会減少につながることから,教育の観点からは研修や修練の質をどのように維持し,向上させるかが喫緊の課題となっている.
本稿では,医師の働き方改革の労働時間に関する各水準を概説し,筆者の所属する名古屋大学医学部附属病院 産婦人科の取り組みを紹介する.また海外の事例として,アメリカの卒後医学教育認定評議会(Accreditation Council for Graduate Medical Education:ACGME)の労働時間規制を通して,教育を含めた業務における実践の工夫を提案する.

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