連載 五臓の働きを知り 補う治療で元気にする!Dr.Shinのよくわかる即戦力漢方 第10回
子どものこころのつまずきを漢方で支える!
橋本 進一
1
1医療法人若樹会 橋本医院
pp.512-519
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025040022
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子どもがこころのつまずきで学校に行けないときの考え方
▶ 明らかないじめなどが存在しないにもかかわらず,小児期にこころのつまずきを経験し,不登校に陥るケースが少なからず存在する.
▶ 小児期のこころのつまずきは,その後の一生を左右する重大事案である.
▶ 大人からみれば何の問題もないようなことでも,小児期のこころは知らないうちに傷つき,学校という集団生活に対する不安感が生じてしまう.
▶ 不安感が短期で解消されればよいが,持続すると予期不安が生じ,学校に行くことができなくなる.
▶ このようなケースの背景には,発育段階でのこころの脆弱性が存在すると考えられる.五臓でいえば,
▶ こころのつまずきに早い段階で気づき,漢方的アプローチを加えることにより,救えるこころがたくさん存在すると筆者は考える.その時に活躍する方剤が

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