特集 血液培養 &グラム染色 に恋せよ
血液培養編
コンタミネーションの怖がり方
大竹 正悟
1
1神戸大学大学院医学研究科 小児科学分野
pp.44-47
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024010009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
臨床現場において,コンタミネーション(以下,コンタミ)は採取手技や検査手技中に本 来検出するべきでない菌が混入し,培養検査で検出される事象のことを指す.この「本来 検出するべきでない菌」かどうかをどのようにして判断するかがカギであり,コンタミを 正しく怖がる方法につながる.血液は痰や便と異なり常在菌がいない.これは医療者にとっ て(このテーマを執筆する筆者にとっても)非常に好都合であり,血液培養から菌を検出し た場合は,常在菌の可能性を考慮することなく菌血症かコンタミかだけを判断すればよい. 以下,血液培養におけるコンタミについて概説する.
Copyright© 2024 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.