カラーグラフ
細胞診とコンタミネーション
平田 守男
1
,
五嶋 成博
2
1癌研究会付属病院細胞診断部
2大阪血清微生物研究所細胞診
pp.814-815
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914433
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細胞診標本に異物が混入(コンタミネーション)する例は意外と多い.しかし,異物の混入は細胞診に限られたことでなく,臨床検査の各分野にも起こりうるもので,コンタミの特徴は検体の種類を問わない点にある.その大半は成書にも明確な記載はなく,私たちは専門家の意見を求めて走り回ったり,なおかつ不明の異物として処理するより方法がないのである.異物の形態は癌細胞や虫卵などと酷似するものがあり,その鑑別は重要であると考える.
なお特に花粉の同定に多大のご協力をいただいた佐藤重雄技師(雄勝中央病院)に深謝する.
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