技術講座 一般
尿沈渣とコンタミネーション
相賀 静子
1
1国立東京第一病院研究検査科
pp.70-71
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200254
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尿沈渣成分にみられる各種物質の形態は成書に図解されている以外にいろいろな非定型的なものを鏡検する.変形していたり,着色していたり,ガラスの破片のようであったりする.また,タンパクが陰性であるのに赤血球数がやや多くみられたり,成書に記載のないわからないものが観察される.いったい,その原因はどこにあるのだろうか.ほんとうに患者の尿からのものなのだろうか.いろいろと検討してみても,はっきりすることもあればわからないことも多いというのが日常なのである.
しかし,人為的なコンタミネーションによることが比較的多くみられるように思うので,さらに詳しく考えてみたい.
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