技術講座 生化学
コンタミネーション・2—1つの操作に,1つの汚染
大場 操児
1
1順大病院中検
pp.58-59
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200248
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前回は,汚染の問題を基本的な意味からピペッティング,フローセル内の前試料による後試料の影響につき説明した.今回は,検査実施中に起きた汚染の実例を示して述べることとする.
汚染が,いつ,どこから起こるかはある程度予測しえても,その全部を知ることは不可能である.予測でき知っていれば当然それを避けうるはずで,汚染などは起こらない.一般に操作手順が多いほど汚染の起こる頻度が高いと思ってよい.したがって汚染が生じたあとで,その原因を確かめることはたいへん手間のかかる仕事となるが,再発を防ぐためには原因を解明のためあらゆる手段をつくすべきである.汚染の影響は測定値には総和として現われ,次のように説明されよう.
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