特集 看取りについて考える
看取りのための臨床スキル
終末期の輸液管理,薬物療法のコツ
引野 雅子
1
1医療法人社団ほくれあ会 ひきのクリニック
pp.1460-1466
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023120003
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
死亡までの変化は疾患により異なるが,死亡直前期の徴候はほぼ共通しており,余命数 日以内にほとんどの患者に起こる早期死亡前徴候(嚥下困難,意識レベル低下,PS低下な ど)と,数日〜数時間以内で特異度が高い晩期死亡前徴候(尿量減少,末梢チアノーゼ,呼 吸リズムの変化,死前喘鳴など)がある1).本項では,ケアに難渋することの多い「終末期 の輸液療法」,「死亡直前期の過活動型せん妄」,「死前喘鳴」について述べる.
Copyright© 2023 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.