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特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
9.癌終末期医療における輸液療法
Parenteral hydration in patients with advanced cancer at the end of life
有賀 悦子
1
E. Aruga
1
1帝京大学緩和医療学講座/同大学附属病院緩和ケアセンター・緩和ケア内科
キーワード:
エンドオブライフ
,
輸液
,
QOL
,
癌悪液質
Keyword:
エンドオブライフ
,
輸液
,
QOL
,
癌悪液質
pp.1408-1412
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1408
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終末期(エンドオブライフ)の輸液は,脱水などの苦痛症状の緩和または輸液による悪化がないことを目標に,10%以下の糖質濃度で,1,000 ml/日から「輸液を施行しない」の間で,投与方法も含め,患者の状態に合わせ調整していく.点滴を減量することへの患者・家族の不安などの感情へのサポートや死のプロセスにおける教育も重要である.この時期の悪液質に対する非経口栄養療法の適応の根拠は十分得られていない.
© Nankodo Co., Ltd., 2021