連載 えびさんぽ第19回
低用量アスピリンは動脈硬化性疾患の予防に効果的ですか?
青島 周一
1
1医療法人社団徳仁会 中野病院 薬局
pp.816-818,920-921
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023070017
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アスピリンは,動脈硬化性疾患の予防を目的に広く用いられている薬剤の一つである.一般的 には,低用量(100mg 前後)から中用量(300mg 前後)で用いられることが多い.近年では その総処方量の減少を報告した研究もあるが,米国では40歳以上の約3割に投与されていると 見積もられており1),依然として動脈硬化性疾患の標準的な予防薬の地位を確立している. 今回は,動脈硬化性疾患に対するアスピ リンの有効性について,2000年代に報告 された主なランダム化比較試験(RCT) をランドマークスタディとして紹介する.
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