今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
トピックス
5.妊娠中毒症の発症予防と低用量アスピリン療法
井上 康広
1
,
木花 敏雅
2
,
松浦 俊平
2
,
鳥濱 慶熙
1
1京都洛和会音羽病院産婦人科
2愛媛大学医学部産婦人科
pp.308-309
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902873
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近年,妊娠中毒症の病態がおもに血管内皮細胞において産生され,血小板凝集抑制,末梢血管拡張作用を有するプロスタサイクリン(PGI2)と,血小板において産生され血小板凝集,末梢血管収縮作用を有するトロンボキサン(TXA2)両者の産生不均衡,すなわち母体と胎盤におけるPGI2/TXA2比の低下により妊娠中毒症が発症すると説明されるようになった.
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