特集 患者の不安をやわらげるクリニカルスキル
伝えるスキル
理解の障害がある患者への説明
竹内 崇
1
,
長 哲太郎
2
1たいしょう生協診療所
2コープおおさか病院
pp.720-724
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023060008
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はじめに
厚生労働省によると,わが国における2017 年時点の認知症患者数は約462 万人で, 65歳以上の人口に占める割合は13.6%といわれている.また,知的障害児・者について, 18歳未満で22.5万人,18歳以上は85.1万人,総人口1,000人あたり9人の割合とされ る.介護を必要とする人が増加するとともに,家族介護者もまた増加している.理解の障 害がある人には,もちろん発達障害を抱えた人も含まれるが,特性・対応が似ている点も あり,この項では認知症患者への対応を中心に記載する. このような患者における特性について以下3点にまとめる.
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