増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
悪性腫瘍
コンパニオン診断を行うにあたっての患者説明
坂井 美佳
1,2
,
竹原 和宏
2
,
平沢 晃
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学
2独立行政法人国立病院機構四国がんセンター婦人科
pp.362-369
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210391
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はじめに
コンパニオン診断薬とは,「特定の医薬品の有効性や安全性を一層高めるために,その使用対象患者に該当するかどうかなどをあらかじめ検査する目的で使用される診断薬」である(独立行政法人医薬品医療機器総合機構).本稿では,婦人科腫瘍領域において特に重要となる,初発卵巣がんにおけるオラパリブの適応判定のためのBRCA1/2遺伝子検査,局所進行または転移が認められた標準的な治療が困難な固形がんにおけるペムブロリズマブ適応判定のためのマイクロサテライト不安定性検査の2検査について述べる.
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