Japanese
English
報告
産科診療所における母乳育児推進にむけてのあり方の検討−BFHとの比較から
The direction for the promotion of breastfeeding in obstetrics clinics: Comparison Of Baby Friendly Hospital
福田 晴美
1
,
宮﨑 文子
2
,
梅野 貴恵
3
Harumi FUKUDA
1
,
Fumiko MIYAZAKI
2
,
Yoshie UMENO
3
1昭和学園高等学校
2東京医療保健大学東が丘看護学部
3大分県立看護科学大学母性看護学・助産学
1Showa gakuen high school
2Tokyo Healthcare University Faculty of Nursing at Higashigaoka
3Department of Maternal Nursing and Midwifery, Oita University of Nursing and Health Sciences
キーワード:
母乳育児
,
方針
,
赤ちゃんにやさしい病院
,
Breastfeeding
,
direction
,
Baby Friendly Hospital
Keyword:
母乳育児
,
方針
,
赤ちゃんにやさしい病院
,
Breastfeeding
,
direction
,
Baby Friendly Hospital
pp.37-45
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200022
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目的
BFHに認定された施設とBFH以外の2施設での母乳育児支援の状況を比較することにより、母乳育児推進のためのあり方を検討することである。
対象と方法
産科診療所で出産し、出産後1ヶ月健診のために産科診療所を訪れた母親293名に自記式質問紙の調査を行った。
結果
BFH群の母乳栄養率は95.2%という高い母乳育児率であり、BFH以外の産科診療所は30%程度と低く、全国平均を下回った。この母乳育児率の違いは、母乳育児成功のための10カ条の中でも特に、カンガルーケアの時間や方法、終日母子同室、自律授乳の実施、入院中の授乳指導内容の習得状況、粉ミルクの試供品プレゼントの5項目であることが明らかとなった。
結論
今後は、産科診療所で出産する多くの母親が希望するように母乳育児を確立するためには、各施設で強い母乳育児推進の意識を持ち、母乳育児成功のための10カ条に基づく運営方針を貫くことが必要であり、そこで働く助産師は母乳育児指導技術の研究と自己研鑽に努めることが重要である。
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