Japanese
English
報告
妊娠期うつ症状と関連要因の検討—国内1病院の調査結果から
Depression symptom and related factors during pregnancy: The results of an investigation of one hospital in Japan
川崎 佳代子
1
,
金城 壽子
1
,
竹尾 恵子
1
,
弓削 美鈴
1
,
丸山 陽子
1
,
イマイ キシ・ケイコ
1
Kayoko KAWASAKI
1
,
Hisako KINJO
1
,
Keiko TAKEO
1
,
Misuzu YUGE
1
,
Yoko MARUYAMA
1
,
Kishi Imai Keiko
1
1佐久大学
1Saku University
キーワード:
うつ
,
妊婦
,
尺度:うつ尺度
,
ストレス尺度
,
自尊感情尺度
,
ソーシャルサポート尺度
,
Depression
,
Pregnant women
,
Scales;CES-D
,
PSQ
,
RS-E
,
MSPSS
Keyword:
うつ
,
妊婦
,
尺度:うつ尺度
,
ストレス尺度
,
自尊感情尺度
,
ソーシャルサポート尺度
,
Depression
,
Pregnant women
,
Scales;CES-D
,
PSQ
,
RS-E
,
MSPSS
pp.47-56
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200023
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
目的
妊娠期のうつ症状と関連要因を探る。
方法
妊娠中期以降の妊婦を対象に、うつ症状の測定にはCES-D(うつ尺度)、関連要因の測定にはPSQ(ストレス尺度)、MSPSS(ソーシャルサポート尺度)、RS-E(自尊感情尺度)の3尺度を用いて調査を行い、背景にある婚姻状態や夫婦関係、望まない妊娠など、妊娠に伴うパーソナル要因や妊娠・育児に影響する感情要因との関連を検討した。
結果
調査用紙の回収率は158(95.2%)であった。「家族の協力に不安があるか否か」は、CES-D・PSQ・MSPSSの3尺度と、「夫との同居の有無」は、CES-D・RS-E・MSPSSの3尺度と有意の関連が見出された。その他各尺度個別にCES-Dでは「希望妊娠か否か」、PSQでは「雇用形態」、RS-Eでは、「うつ病の既往」「児の性別への不安の有無」、MSPSSでは「家計収入の安定」が見出された。
結論
対象者の背景にあるこれらのパーソナル要因は、直接・間接にストレス、自尊感情及びソーシャルサポートに影響し、うつ症状につながると考えられる。
Copyright © 2012, The Japan Maternal and Infant Caring Association All rights reserved.