「老年専門看護の発展を目指して〜アメリカの専門看護実践から学ぶ〜」のまとめ

　高齢者看護の質を保証するケアを実践するには，看護職はどのような看護理念と実践能力を研鑽していけばよいのであろうか．このことを教育者と実践者がともに学び，課題を共有してこそ，日本の高齢者看護の質と看護職者の能力向上につながる第一歩と考える．この趣旨のもとに企画したワークショップには100名近い参加があった．大学の教員はもちろんのこと，老人看護専門看護師（以下，GCNS）10名，精神看護専門看護師1名，認知症看護認定看護師3名や老人看護専門看護師コースの修了生や学生，医療施設や療養病床の看護管理者や実践者等多様な領域からの参加であった．

　緒方氏の講演は自らの経験，実践をもとにしたものであり，なおかつ，日本の現状もふまえての具体的な話であった．歯切れがよく，明快な話し方は，海外生活が長いことを忘れるほどで，あっという間の1時間であった．