新連載 American Nursing Informatics[1]
アメリカにおける看護情報学の発展
鈴木 美穂
1
1ニューヨーク大学教育学部看護学部看護学科博士課程
pp.80-84
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100421
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今日,私たちの生活には情報技術(IT)があふれ,それなしで暮らすほうが難しくなっています。また,日本政府のe-Japan戦略が追い風となって病院の医療情報等の電子化が促進され,看護記録もコンピュータを使って記載されることが多くなりつつあります。
アメリカでも,政府の政策が保健医療におけるITのあり方に大きく関わっており,看護情報学(Nursing Informatics)の発展もそうした時代の流れなくしては語れません。コンピュータが看護の領域に登場したのはおよそ30年前です。アメリカ看護協会(ANA)はおよそ25年前から看護情報学を新しい看護専門分野として認識していましたが,ANAが正式に承認したのは1992年で,今からわずか10年余り前のことなのです1)。
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