研究活動推進委員会資料:平成15年度ワークショップ報告
介護保険制度における看護職ケアマネジャーの専門職としての可能性
松井 順子
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1聖隷福祉事業団 聖隷ケアプランセンター
pp.82-86
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
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- 文献概要
1.聖隷福祉事業団の概要と介護保険事業の基本理念
聖隷福祉事業団は,静岡県西部を中心に700床を越える総合病院,健康診断センター,介護老人福祉施設,老人保健施設,訪問看護ステーションを始めとする各種在宅サービスなどの医療,保健,福祉を複合的に運営している事業集団である.浜松市内における在宅サービスに関しての取り組みは早く,介護保険がスタートする以前からそれぞれの事業は,すでに展開されていた.そこで,介護保険が始まった時点で,事業団全体として,どのように取り組むか『聖隷福祉事業団の介護保険における基本理念』が打ち出された.基本理念は以下の4点である.
1.サービスの質の向上・サービス事業の専門化
2.総合力の発揮
3.効率性の追求・人的資源の有効活用
4.情報の一元化・共有化
具体的には,「サービスの質の向上を図るために,居宅支援事業所とサービス事業所を分離,独立させるための体制作り」「聖隷福祉事業団の総合力を発揮するための事業団内の連携と人的資源の有効活用」「複雑に混在する情報の整理のための情報の一元化・共有化」,以上のことを実践することで,『顧客に対する最高のサービスを提供していく』とし,今日に至っている.聖隷ケアプランセンター浜松は,その中心的役割を担い,居宅介護支援事業所として平成12年4月に開設されている.
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